機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

Local Image Feature 学術論文(J)

Cascaded FASTによるキーポント検出

Author
長谷川昂宏, 山内悠嗣, 安倍満, 吉田悠一, 山下隆義, 藤吉弘亘
Publication
電子情報通信学会論文誌, Vol.J98-D, No.4, pp.560-570, 2015

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本論文では,自然領域からのコーナー点の検出を抑制することで高速なコーナー検出及び2画像間の対応づけが可能なCascaded FASTを提案する.複雑なテクスチャ(木の葉,植え込みなどが写り込んで いる領域) を含む画像に,高速なコーナー検出が可能なFASTを適用すると多くのコーナーが検出されるが,これらは物体認識等のアプリケーションでは必要としない.FASTでは各注目画素においてわずか周囲長16画素の同心円の輝度情報に基づいてコーナーを定義しているためである.そこで,提案手法では各注目画素において周囲長が20画素,16画素,12画素の3種類の同心円を配置させ,各同心円の輝度値の連続性とオリエンテーションの類似性によりコーナーを定義する.また,FAST のアプローチで 学習した3つの決定木をカスケード状に並べることで,非コーナーを早期棄却する高速なコーナー検出を実現する.さらに,提案手法では画像ピラミッドを用いることでスケールを獲得し,周囲の画素を参照する枠組みを利用することで高速にオリエンテーションを獲得する.実験により,Cascaded FASTは高速にキーポ イントを検出しながらも自然領域からのキーポイント検出を大幅に抑制できたことを確認した.2画像間の対応付けの実験では従来のコーナー検出法 と同等の性能を保ちながら高速に 2 画像間を対応付けることを確認した.

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