機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

Local Image Feature 口頭発表

構造に基づく特徴量を用いたグラフマッチングによる物体識別

Author
永橋和行, 藤吉弘亘, 金出武雄
Publication
コンピュータビジョンとイメージメディア研究会, pp. 69–74, 2006

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従来, 物体識別には形状やテクスチャ情報に基づく特徴が識別器への入力として用いられている. これらの入力特徴は, 物体領域全体を大局的に捉えたものであり, その物体の構造情報は用いられていない. そこで, 本稿では混合正規分布モデルを用いて記述した物体の構造パターンに基づく識別法を提案する. 本手法は, 検出された物体領域に混合正規分布モデルを当てはめ領域分割を行う. 分割後の各領域から求めたテクスチャと形状に基づく特徴量をノード, 2つの正規分布間の距離をエッジとするグラフを作成する. 各クラスの参照グラフと入力グラフとの距離を算出し, kNN法を用いて移動体を自動車/人/複数の人/二輪車に識別する. 評価実験の結果, 全体から得られる特徴量に構造情報を加えることで, 識別率を向上させることができた.

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