機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

Vision Applications 口頭発表

高齢者・障害者のための歩行者移動支援システム(RCT)-道路状況の自動抽出と歩行者へのリアルタイム配信-

Author
小村剛史, 藤吉弘亘, 矢入郁子, 香山健太郎, 吉水宏
Publication
画像センシングシンポジウム, 2004

Download: PDF (Japanese)

歩行者の移動支援を目的としたRCT システム(Robotic Communication Terminals) は,環境端末(Environment-Embedded Terminal,EET),ユーザと共に移動するユーザ携帯型移動端末およびユーザ搭乗型移動端末の三つのタイプの端末からなる.環境端末は,屋外に設置したカメラ映像から人や車等の往来を検出し,ユーザへ提供する.その際には,様々な環境下で24 時間ロバストに動く必要がある.本稿では,過去数フレームの輝度変化を反映したしきい値によるフレーム間差分に基づく移動体検出法を提案する.時間帯・天候条件により分類した映像データベースを用いた評価実験の結果,約90% の移動体検出率を得た.歩行者ITS における評価として,環境端末がカメラから画像を取得してから歩行者が携帯する端末に移動体情報表示されるまでの時間応答性について評価した.クライアントが3 台の場合,環境端末が移動体を検出してから0.152[sec] の時間で歩行者に物体情報を提供することが可能であり,次世代の歩行者ITS としての有効性を確認した.

前の研究 次の研究