機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

Human Detection Machine Learning 学術論文(J)

量子化残差に基づく遷移ゆう度モデルを導入した識別器の提案

Author
山内悠嗣, 金出武雄, 山下隆義, 藤吉弘亘
Publication
電子情報通信学会論文誌, vol. J95-D, no. 3, pp. 666–674, 2012

Download: PDF (Japanese)

近年, 特徴量の低メモリ化やノイズに対する頑健性を得るために, 実数で表現される特徴量を2値化した2値符号列が物体認識の分野で利用されている. しかし, 実数で表現される特徴量を2値化することで, 特徴量に含まれる多くの情報が欠落する問題がある. そこで, 我々は特徴量を2値化する際に欠落する情報である“量子化残差”に着目する. 本研究では, 画像から観測される2値符号列が他の2値符号列へ遷移する可能性を考慮するために, 量子化残差に基づき遷移を予測する遷移ゆう度モデルを識別器へ導入する. これにより, 観測された2値符号列が何らかの影響により真に得たい2値符号列とは異なっても, 本来得たい2値符号列への遷移を考慮した識別が可能となる. 実験の結果より, 提案手法である遷移予測モデルを導入した識別器は, 導入する前の識別器と比較して高精度な歩行者検出が可能であることを確認した.

http://search.ieice.org
copyright©2013 IEICE

前の研究 次の研究