Vision Applications
口頭発表
協調的な複数のMean-Shiftトラッカによる後方車両追跡
- Author
- 小関亮介, 藤吉弘亘, 秋田時彦, 柿並俊明
- Publication
- 画像の認識・理解シンポジウム, pp. 419–426, 2005
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安価な車載カメラから得られる映像には，歪みや雑音が多く含まれているため，追跡開始時の追跡対象の色情報モデルを基に探索するテンプレートマッチングやMean-Shiftといった従来手法では，正確な移動体追跡が困難である．本論文では，自車の動きを考慮したフレーム間の幾何変換差分を利用してMean-Shift追跡を行うことにより，環境変化や追跡対象の変形に対する頑健性の向上を目指す．また，協調的な複数トラッカを使用することで誤追跡を軽減し，より正確な追跡対象物体領域を求める手法を提案する．従来法である色ベースのMean-Shiftと提案する幾何変換差分を利用した協調的複数トラッカによる移動体追跡の比較実験を行い，正解領域との重なり率が平均27%向上する結果が得られた．これにより，本手法が環境変化や追跡対象の変形に対して頑健であることを確認した．