機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

Vision Applications 口頭発表

時空間特徴とセンサ情報を用いたパーソナル映像の自動編集

Author
古川拓弥, 藤吉弘亘
Publication
画像センシングシンポジウム, 2011

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本稿では,カメラから得られる映像情報とセンサ情 報を用いて,映像中の動きとカメラワークを捉えたパー ソナル映像の自動カット編集手法を提案する.本研究では,一般ユーザによりカット編集されたパーソナル 映像とその編集履歴を用いて,カットされたシーン(使 用シーン)とその切り出し点(カット編集点)における傾向を調査した.調査の結果,使用シーンではカメ ラワークの発生率が高くなり,カット編集点では,映像 中における動きの変化が少なく,前後フレームで類似 した動きの変化があることを確認した.この傾向に基 づき,提案手法では,映像中における動きの変化を捉 えることができる ST-patch から算出されるCRIM(動 きの定常度)や MC(動きの類似度),そして,カメラ のセンサから得られる加速度や角速度を利用し,カメラワークや被写体の動きが多く発生しているシーンを カット編集する.ユーザの編集傾向に基づいた映像編 集をすることで,ユーザの嗜好に合った映像編集が可能となる.実験の結果,ST-patch 特徴のみを用いた映 像編集手法と比べ,視聴者の満足度が高い映像の自動 編集が可能であることを確認した.

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