機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

Human Detection Deep Learning 口頭発表

回帰型Deep Convolutional Neural Networkによる人検出と部位の位置推定

Author
山下隆義, 福井宏, 村瀬将之, 山内悠嗣, 藤吉弘亘
Publication
画像センシングシンポジウム, 2015

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運転支援システムにおける歩行者検出は,歩行者の位置を検出するだけでなく,歩行者と車までの距離を推定することが重要となる.一般的な単眼カメラによる距離推定は,歩行者を検出した後に,上端と下端を検出する.そして,検出した上端と下端の位置情報とカメラの内部パラメータを用いて歩行者と車までの距離を推定している.そのため,歩行者の検出,上端および下端の検出,距離の推定を個別に処理する必要がある.そこで,本研究ではDeep Convolutional Neural Network (DCNN)を用いて,歩行者を検出すると同時に,頭部と両足の位置を高精度に推定する回帰型DCNNを提案する.歩行者検出と頭部および両足の位置検出を同時に行うことで,歩行者部位の位置情報を同時に与えることができるため,従来のDCNNより歩行者検出に適した特徴表現が可能となる.実験では,歩行者検出のみを行う手法との精度比較により,歩行者検出精度を向上させることができ,頭部および両足の位置検出精度についても,位置検出のみの手法と比較して,精度を向上させることができた.また,歩行者の位置検出結果から,カメラの内部パラメータが既知の画像に対して距離推定を行ったところ,約5%の誤差で距離推定を行うことができた.

※本発表はSSII2015オーディエンス賞を受賞しました。

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