機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

People Image Analysis 学術論文(J)

Space‐Time Patchを用いた物体の移動方向識別とセグメンテーション

Author
村井泰裕, 藤吉弘亘, 金出武雄
Publication
コンピュータビジョンとイメージメディア研究会, vol. 1, no. 2, pp. 21–31, 2008

本論文では,Space‐Time Patch特徴を用いて物体の移動方向識別とセグメンテーションを同時に行う手法を提案する.提案手法は, 複数の学習サンプルを用いて作成したSpace-Time Patch特徴のコードブックを参照したベクトル量子化により,移動方向識別と対象 物体の重心位置推定を行う.そして,推定された物体の重心位置から,学習サンプルのマスク画像を用いた確率計算に基づいて物体 領域のセグメンテーションを行う.これにより,移動方向が異なる物体が交差する際にオクルージョンが発生していても,移動方向を 識別しているためセグメンテーションが可能となる.評価実験の結果,アピアランス情報を用いた従来法より,オクルージョン 発生時における対象物体の検出率を向上させることができた.また,Lucas‐Kanade法による移動物体検出法との比較実験より, 提案手法の有効性を示す.

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