機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

Local Image Feature 口頭発表

異なる部分空間におけるPCA-SIFTを用いた交通道路標識認識

Author
伊原有仁, 藤吉弘亘, 高木雅成, 公文宏明, 玉津幸政
Publication
画像センシングシンポジウム, 2008

Download: PDF (Japanese)

ドライバへの運転支援として,車載カメラで撮影した映像から交通道路標識を認識する手法が既に提案されている.SIFT特徴量を用いた交通道路標識認識では, SIFT特徴量を用いているため標識画像の拡大縮小,傾き,オクルージョン,照明変化に対してロバストな認識を実現している.しかし,SIFT特徴量の抽出とマッチングの処理コストが高いためリアルタイム処理が困難である.さらに,マッチングの際の誤対応が多いため標識以外を誤検出する問題が挙げられている. そこで,本研究ではPCA-SIFTを応用し,対象とする標識画像のみを用いた部分空間と,それ以外の一般画像を用いた部分空間を作成し,異なる部分空間におけるPCA-SIFT特徴量を抽出する.抽出した特徴量を用いてReal AdaBoost識別器を構築し,予め背景上の特徴点を削除することで,対応点マッチングの高速化と高精度化を行い,処理時間の短縮,認識率の向上を図る手法を提案する. 評価実験の結果,SIFT特徴量,PCA-SIFT特徴量を用いた識別器に比べ,提案手法が最も識別性能が高い結果となった.さらに,マッチング候補点を提案手法により選別できたため,従来法に比べ,マッチング処理時間を約2分の1に短縮することができた.

前の研究 次の研究