機械知覚&ロボティクスグループ
中部大学

解説&サーベイ

画像処理による3次元眼球運動計測

坂下祐輔,藤吉弘亘,平田豊,“画像処理による3次元眼球運動計測”,JSEM 日本実験力学会特集号 : 画像処理による生体評価 「解説記事」,Vol.6,No.3,pp236-243,2006..

生体の巧妙かつ精巧な運動制御メカニズムを理解するアプローチの一つとして,眼球運動計測に関する研究が盛んに行われています.特に被験者に負担のかからない眼球運動計測の実現は,脳内神経回路網による情報処理と運動制御ならびに学習・記憶の発現メカニズムの関係解明に貢献できると考えられます.眼球は,水平,垂直,回旋の3軸運動を行い,これらの運動を計測することを一般的に3次元眼球運動計測といいます.眼球運動を計測する手段として主に,眼球運動に伴う生体電位変化を計測する方法,特殊なコンタクトレンズを装着し計測する方法,カメラにより眼領域周辺を撮影し特徴を抽出し計測する方法があります.このうち,眼領域を撮影した動画像から計測する方法は,被験者への負担が少なく,かつ近年の飛躍的なコンピュータの処理能力の向上により,眼球運動計測法の主流になりつつあります.

 

本稿では,リアルタイム処理を前提とした画像処理による眼球運動計測について解説します.

 

1章 はじめに
2章 眼球運動と計測法
3章 眼球運動計測
4章 眼球回旋計測
5章 視線方向の推定
6章 まとめ

 

[サーベイ論文]画像処理による3次元眼球運動計測

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